2008年3月26日(水) 里親支援事業について質問
第3項、児童家庭費のうち、里親支援事業について質問
昨年9月の定例議会におきましても、里親制度について取り上げられておりますが、その答弁として、昨年7月末現在で、名古屋市を除き、里親登録者数が267名。そして実際に、94名の里親のもとで、148名の子供たちが委託をされているとのことでした。と、なりますと、単純に148名から94名を引きました54名の子供たちが、2人目以降の里子として、1つの里親家庭に受け入れられていることになります。
子供たちにとって、暖かい家庭のもとで、愛情をもって育てられる環境が必要なことは言うまでもなく、その為に、一人でも多くの方に里親登録をしていただき、実際に条件が合えば、家庭に迎え入れていただくことが必要なこととなってきます。
里親になる一番の理由として本県では、子供に恵まれない方が、養子を希望されるケースがもっとも多く、また、家庭に恵まれない子供を、暖かい家庭で育ててあげたい、という思いから、引き受けて下さる里親も多くいらっしゃるそうです。
規定では、実子を含め、6人までの子供たちを養育することができますから、先ほども触れましたが、複数の里子を受託される里親も、多くいらっしゃるとのことです。
今国会では、児童福祉法改正案により、養育里親について、里親手当ての見直しが決まりました。毎月、約5万円の教育費や生活費などの他に、現行は子供一人につき、毎月34000円の里親手当てが支給されておりますが、平成21年1月より、一人目は72000円、同時期の二人目以降は、一人につき36000円の里親手当てが支給されることになります。
子供一人を育てていくことは、体力的、精神的にも容易なことではありません。里親は、お金には代えられない、深い愛情をもって育ててくださるものの、それでも、実子と同じように育てていこうとされたり、2人3人と子供たちを引き取って育てて下さる里親にとっては、金銭的な負担が大きいと思います。
里親手当てが、一人目の里子に対して、現行34000円の倍以上に、引き上げられますことは、大変、評価できるところですが、二人目以降の里子に対する里親手当てが、現行のプラス2000円であることは、本県において、里親を増やす啓発活動を進めていく中で、今後、疑問が出てくるのではないでしょうか?
常に子供の状況は変化していますから、子育てに慣れは無いと思います。子供が一人から二人に増えた場合、大変さは2倍ではなく3倍になると言われています。
一人目と、二人目以降との里親手当ての差を考える時、一人目を受け入れるときは、環境が変わるが、二人目を受け入れる時は、慣れているから大丈夫、というような根拠であるならば、その考え方は、間違っていると思います。断っておきますが、お金の提示によって、里親になる方が単純に増えると言っているわけではありません。
あくまでも、家庭的な環境の中で、子供たちを育てていく為の里親を、普及していくためには、納得のできる形をとっていくべきだと言っているのです。先ほども言いましたが、94名の里親のうち、約54名の里親が、2人以上の里子を育てている計算になりますから、委託を受けた里親の半分以上が、二人目以降の里子たちを一人目の半分の里親手当てで、養育していくことになります。私は、一人一人、同じ里子に対しての里親手当ですから、同じ額を支給すべきだと思いますし、手当てに差があるとなると、手当ての意味が、いったい何なのか、考えさせられてしまいます。
また、児童養護施設年間支弁額の18年度実績は、26億2233万8千円で、単純に措置児童数で割った、約23万円が、毎月、子供一人当たりに要する金額となります。乳児院においては、毎月、約55万円が一人当たりに要する金額です。もちろん、施設運営にかかる費用や、人件費、事務費なども、含んでいる金額ですから、一概に里親のもとで生活をしている、里子一人当たりに要する金額と比べることはできませんが、里親のもとでは、乳児と乳児以外での手当てに差はない為、里子の年齢にほとんど関係なく、現況では、里親手当てを含めて、約9万〜12万円が毎月かかる金額と計算されます。
私は、里親の経験がありませんから、手当ての金額について、多い、少ないの判断はできませんが、里親制度の普及、啓発を行い、新規里親の掘り起こしを図っていく、という県の立場を確認する観点から次の3つの質問をさせていただきます。
1つ目は、国が今回示した養育里親手当てを現行34000円から、倍以上の72000円に引き上げる数字の根拠と、養育里親手当てが、一人目は72000円、二人目以降は36000円と、倍の金額の差をつけた根拠を、県はどう認識をされているのか。
2つ目は施設と里親のもとで生活をしている子供たち一人当たりに要する金額の差を、里親制度を普及させていく立場の県としては、どう認識をされているか。
3つ目は、国の施策に追従するだけでなく、愛知県独自に里親制度を充実させていくために、どのような支援を考えているか、です。
施設では、専門の職員を配置したり、職員の交代制による人件費などがかかることは理解できますが、里親は交代も無く、24時間体制で、養育をしていることをお含みいただきまして、わかり易いご答弁を、お願いいたします。
ただいま、ご答弁を頂きましたが、私からは、1点要望をさせていただきます。
現在、県下にある養護施設は、ほぼ、定員に達しており、子供たちの今後の受け入れを考えますと、施設を新たに建設するか、子供たちを受け入れて下さる里親を早急に増やしていくことの、どちらかになると思います。施設の規模にもよりますが、今回、移転改築をしている豊橋の養護施設に対して、国と県が補助をする金額は約2億円9千万円です。県としては、里親制度に力を入れていくわけですから、今後も、里親に対する、真剣で積極的な支援を充実させて頂きたいと思います。以上で、私からの質疑は終わります。